イギリスの通貨「英ポンド」とは

FX取引では異なる二つの通貨を一組のペアとして銘柄にし、外国為替市場の為替相場を利用して互いに売買をして、そこ為替差損益を求めていく投資になりますが、その扱われる通貨は世界中の国や地域から発行されているため、その国柄や状況などによって、為替相場の変動とはまた別の、個性ともいうべきそれぞれの性質を持ち合わせています。

外国為替市場で取り扱われている通貨で、流通量が多いものとして有名なのは、米ドルやユーロ、円などが挙げられますが、それに次いで流通されているものに、イギリスの英ポンドという通貨があります。

英ポンドはかつて世界中で流通をし、貿易の決済などに利用されていた基軸通貨でした。
18世紀末の産業革命以降、様々な工業製品を世界に輸出することで世界の経済をけん引していたイギリスは、自国の通貨であった英ポンドを金と連携づけて、その通貨価値を絶対的なものにしたため、世界のどこでもイギリスのポンドによって等価値の取引きが行えるようになったのです。
しかし、その後の経済の衰退を迎え、代わりに台頭してきたアメリカの米ドルに取って代わられるようになり、1944年のIMF(国際通貨基金)」の設立以降、米ドルが基軸通貨かわりゆるやかに交代をしている今でも、米ドル、ユーロ、円に続いて、世界第四位の通貨取引量を誇っている通貨なのです。

英ポンドは、世界各地で開かれている為替市場の中でも、ロンドン市場の開場とともに取引きが活性化する傾向があります。
日本時間の午後5時ごろからフランクフルト市場、ロンドン市場が開場し、ヨーロッパ地域での取引きが開始され、このころから英ポンドやユーロの取引きが大幅に増え始めます。

特にロンドン市場の後半と、アメリカのニューヨーク市場の前半が時間的に並列して開場する時間帯はゴールデンタイムとも呼ばれ、この近辺から、英ポンドの取引きはもちろんですが、その他の通貨も売買が活発になるのです。

外国為替市場では、英ポンドは米ドルと通貨組み合わせによる取引きが多く、とくに英ポンドが絡む通貨ペアは、投機的な名目での取引きが盛んであると言われています。
英ポンドは比較的に流通量が少ないために、投機的運用での通貨売買で為替レートが変動する特徴があるのですが、急激なレート変動による思わぬ損失の可能性もあるために、英ポンドをFXで用いる際には、しっかりと損切りを考えた作戦を練ることをお勧めします。

こうした事から、FXで英ポンドを扱う際には、長期的に通貨を保持していく投資スタイルよりも、短期的に通貨を売買していく投資スタイルの方が適していると考えられます。